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2007年11月07日(水) [ 榎本 正男 ]
エノさんの実戦的競馬講座(07) -多発する一流騎手の失格・降着-

前回は少し脱線して、混乱に陥った天皇賞・秋の直線での出来事を“事件”に見立てて加害馬(者)、被害馬を検証してみたが、何故そんなことをしたかというと、最近、一流ジョッキーの失格、降着が多発していて、どうして?考えているからである。

9月からざっと振り返ってみても、9月22日の札幌競馬第12レースで岩田康誠が6着から16着に降着になって9月29日から10月7日まで騎乗停止、23日の阪神競馬第1レースで横山典弘が失格になって同じく9月29日から10月7日まで騎乗停止(いずれも開催日4日間)、9月30日には武豊が中山競馬第5レースで2着から4着に降着されて10月6日から同13日まで開催日4日間の騎乗停止処分になっている。10月20日の東京競馬第6レースでは若手のホープ、私が大いに期待してきた松岡正海が失格で10月27日から11月4日まで騎乗停止(開催日4日間)。

岩田康誠にいたっては、9月1日の札幌競馬第10レースで2着から14着に降着になって9月8日から同16日まで騎乗停止処分を受けていて、やっと復帰したと思ったらまたすぐの騎乗停止だった。どうなっているんだと思ったのは私だけではないだろう。当事者にとっては賞金(馬主)、進上金(調教師、騎手、厩務員)がなくなるし、あおりを食って落馬負傷した騎手が出れば、これまた大変なこと。それだけではない。ファンにとっては、せっかく的中したと思った馬券は紙クズになってしまう。もっとも、外れたと思った馬券がお金に成り代わる人もいるのだが…

上に列記したのは騎乗停止処分の件だけで、過怠金(罰金)、戒告の制裁を記していたらすぐ何ページも埋まってしまう。その数があまりに増えてきているのだ。

先日、仲間うちのお祝い会で同席した蛯名正義騎手に聞いてみた。パトロール映像を見ると、騎乗停止でも“あれはちょっとかわいそうだな”というのもあるし、逆に、なんであれがセーフなの(失格、降着にならない)?というのもあるからだ。そんな不満は今に始まったことではないのだが、うなずいていた。まっすぐ走らせようという意識が足りなくなっているのではないか。その連鎖反応ではなかと思う。勝負にこだわるのは騎手として当然だが、そのあまりルールから外れてもいいわけはない。「昔ならそうだったかもしれないけど、今はそんな時代じゃないでしょう」と蛯名騎手。

これは私感だが、どうも地方競馬から参戦してきた騎手が増えてから、こういうレースが増えているような気がする。重い制裁を受けないケースでも斜行が多い。どちらかというと私自身は地方出身の騎手の腕を買っている方だが、それとこれとは別。他の馬の進路を妨害するのはルール違反で、このままの傾向が続くと大きな事故が懸念される。ちなみに、横山典の場合は馬にも原因があったそうで、武豊の場合は妨害を受けた蛯名騎手に「全然気が付かなかった」と謝っていたそうである。(武と蛯名は競馬学校の同期生で親しい)。名手でも、ふらつく馬が多いレースを勝つのは大変だ。

もうすぐジャパンカップがある。出場する日本のジョッキーと馬には、外国から参戦する騎手や関係者にあきれられるようなレースはしてほしくない。


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