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2007年10月31日(水) [ 榎本 正男 ]
エノさんの実戦的競馬講座(06) -07天皇賞・秋から-犯人でない“真犯人”は……

ウチのカミさんは「◎○×?殺人事件」といったテレビドラマが好きで、途中から「きっと犯人はこの人よ」とやりだす。パターンは決まっていて、登場人物の中でもっとも犯人らしくない人なのである。ずいぶんとだまされてきた末の、一つの結論なのだろう。

よく競馬を推理小説に例えて犯人(勝ち馬)探しを展開する人がいるが、これは無理というもの。推理小説は過去に起こった事件をさかのぼる。つまり、犯人はすでに「いる」のである。ところが競馬は、これから起きる“事件”なので、まだ犯人は「いない」。だれが真犯人になるか? 過去ではなく、未来予想図なのだから。

今年の天皇賞・秋には16人の登場人物がいた。そして、事件は起きた。警察はすぐさま捜査に着手して、これは?と思う人物を事情聴取。物証も固めて犯人を割り出した。複雑な事件だったので捜査は難航したが…
複数犯で、制裁(罪)を受けたのは
五十嵐冬樹(コスモバルク5着)=最後の直線で外に斜行し戒告、蛯名正義(マツリダゴッホ15着)=2コーナーで内に斜行し過怠金5万円、柴山雄一(エイシンデピュティ=8位から14着に降着)=最後の直線で急に外に斜行しアグネスアーク、シャドウゲイト、アドマイヤムーン、ダイワメジャーの走行を妨害し、11月3日から11日開催4日間騎乗停止
これは平成19年の成績公報に記載され、競馬があるかぎり保存される。

でもなあ、これじゃミステリーとしてはお粗末すぎて売れないんだよな…。これがドラマ化されてもウチのカミさん「なんだ、つまらない」と怒ってチャンネルを変えちゃうよ。マツリダゴッホ=蛯名は別件逮捕だし、最初から怪しまれるそぶりがあった。エイシンデピュティ=柴山の犯行は明らかで罪は免れないけど動機がない(気が弱くてすぐ逃げた)、コスモバルク=五十嵐にいたっては最初からいかにも犯人らしさがプンプンしていた、主犯ではない-と、なる。

じゃあ、真犯人がだれなら気が済むんだよ。メイショウサムソン=武豊? 確かに“まさか”だなあ。始めから終わりまで非の打ち所が無いもの。

ん?ちょっと待てよ。そういえば天皇賞を勝ったわりにはガッツポーズが小さかったなあ。インコースから抜け出して、ふらつく前科のあるコスモバルク=五十嵐に馬体を寄せて行ったし。でも、ほとんど捜査の対象にならない程度だから罪は問えないよ。

でも、フラつきだしたコスモの外にもう一人の黒い帽子(デルタブルース=川田)がいて、これは被害者の一人で犯人の対象外だが、その外にいたエイシンデピュティが急に逃げた。そこから事件は急展開した。ひょっとしたら「当たり」かもなあ。さて、夜が更けてビールも無くなったし、とりあえず迷宮入りということにして寝よう。
(翌朝)
じつは私も、最初ライブで見たときは、まさか武豊が審議の対象になっていないだろうなと心配だったのである。平成3年秋、メジロマックイーンで6馬身差をつけてゴールインした武豊騎手は、スタート後の2コーナーで内側に斜行したとして18着に降着になったのである。顔面蒼白になった顔が浮かんだからだ。


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